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おむつ外し行為の軽減事例

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このタイガーロールでは、排泄に課題のあるご入居者への具体的な対応として、ライフリズムナビのデータを活用しながらPDCAサイクルを回して改善された事例をご紹介します。

《基本情報》

・年齢:88歳 要介護度:要介護5
・右片麻痺あり。普段は車いすでお過ごしになられる。
・立ち上がり動作は可能で日中はトイレにて排泄が可能。
・入居後おむつ外しが続いており、これまで色々試したが改善できていない。

目次

PDCA1周目:ベッド活動アラートでの対応

プロセス① アプローチの仮説を立てる(Plan)

《ベッド活動アラート使用の試み》
ベッド活動アラートを設定することで、体動からおむついじりの予兆を掴み予防をすることができるのでは?
ケア内容を「ベッド活動アラートを設定し、夜間の体動状態の観察と把握を行う」で計画する。

プロセス② アプローチを実施する(Do)

《ベッド活動アラート使用開始》
ベッド活動アラートを設定し、通知の際に訪室をして対応を実施する。

プロセス③ アプローチ実施後のチェック(Check)

《通知に振り回される》
アラートの調整を試みるも、通知に対しておむつ外し対策の有効な予兆をつかむことができなかった。
最終的には、アラートが鳴っていてもだれも対応しない状態になっていた。

プロセス④ プラン/対応変更(Action)

《生活リズムに着目》
夜間はどう過ごされているかこれまでの睡眠データの確認をしてみたところ、18時頃に就寝介助を行っていたが、臥床後ベッドで体動がありすぐには寝付けていない日が散見された。
そこで、夜間に覚醒せず良眠できる環境を作るためにアセスメントを実施した。

ここまでで、PDCAのアプローチが一周しました。
1周目の結果を踏まえ、2周目に入ります。

PDCA2周目:入床に着目した対応

プロセス① アプローチの仮説を立てる(Plan)

《睡眠への着目》
これまでの記録を確認すると20~21時頃に臥床した日には、朝まで覚醒されている時間も少なく、睡眠中の表示が多いことから、よく眠れている事が分かった。
自宅で過ごされていた時には21時頃に寝ていたとのことで、これまでの生活リズムであれば眠れるようになるのでは?と仮説を立てた。
ケア内容を「就寝時間の変更(21時頃に就寝介助)」で計画する。

プロセス② アプローチを実施する(Do)

《就寝ケアの見直し》
仮説をもとに、就寝介助の時間を18:00から21:00に変更をした。

12月の睡眠ログ

赤い点線以降は、就寝介助の時間を21:00に変更しています。

プロセス③ アプローチ実施後のチェック(Check)

《睡眠改善によるおむつ外しの削減》
就寝ケアの時間を21時に統一することで、夜間覚醒の時間が減り朝方までよく眠れる日が増えた。
夜間の熟睡が増え始め、おむつを弄ったりする行為も少なくなり、1週間に1~2回あったおむつ外しを2週間に1回に削減に成功した。

プロセス④ プラン/対応変更(Action)

《おむつ外しへの対応》
おむつ外しが2週間に一度の頻度になったことから、イベント入力機能を活用し、おむつ外しをされる時間の傾向をつかむ。

ここまでで、PDCAのアプローチが一周しました。
2周目の結果を踏まえ、3周目に入ります。

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